藤電事連会長定例記者会見発言要旨
(2003年9月19日)

◎ 8月は夏休みということで2か月ぶりの会見となります。
また、本日は、電事連会長としての会見であると同時に、関西電力社長としても会見させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

◎ まず、この夏の首都圏での電力需給に際しまして、私ども電気事業連合会としても、広く節電のお願いをさせていただきました。先日、東京電力の勝俣社長が一区切りということでお礼の会見をされたと伺っておりますが、私どもとしても、この場をお借りして、多くのご協力をいただいた皆さまに、心よりお礼申し上げる次第です。

電気事業における環境行動計画
◎ それでは、はじめに電事連会長として、「電気事業における環境行動計画」のフォローアップについて申し上げます。お手許の資料をご覧ください。  

○ この行動計画は、地球温暖化対策、循環型社会の形成な ど、電気事業としての環境問題への取り組み方針と計画をとりまとめたものです。毎年、それまでの実績や国内外の動向を踏まえてフォローアップを行っており、今回で6回目となります。



○ 今回の主要な点をかいつまんで申し上げますと、まず、資料の1ページの下の表に、CO2排出削減目標と実績を示しましたが、2002年度のCO2排出原単位(お客さまの使用電力量1kWhあたりのCO2排出量)は、前年度に比べて7.4%増の0.407kgとなりました。
 
  その理由については、2ページの中ほどの表をご覧いただきたいと思いますが、原子力発電所の長期停止の影響により、総発電電力量に占める原子力の比率が3.4ポイント減少(34.6%→31.2%)したことや、これを補う形で火力発電電力量の比率が3.8ポイント増加(55.6%→59.4%)したことなどによるものです。

○ しかし、4ページの<参考1>に示しましたように、2002年度のCO2排出抑制効果は、約3.73億tと試算しており、そのうち原子力は約2.25億tで、全体の抑制効果の約6割を占める水準となっていることから、改めて地球環境面における原子力発電の必要性を実感した次第です。

○ 既にご案内のとおり、私ども電力としては、「2010年度におけるCO2排出原単位を1990年度実績から20%程度低減するよう努める」ことを目標としています。達成は容易ではありませんが、原子力立地を全力で進めるとともに、原子力設備利用率や火力発電熱効率の向上、さらには京都メカニズムの活用について検討するなど、この目標を達成したいと考えています。

○ 次に、廃棄物最終処分量について申し上げます。資料の5ページをご覧ください。 

○ 中ほどのグラフに示しましたように、2002年度の廃棄物の発生量は832万tで、前年度と比べて25万t増加しましたが、再資源化量も34万t増やしたため、最終処分量は、前年度に比べて9万t減少し、141万tとなりました。この結果、再資源化率は99年度以降、4年連続で80%以上を維持しており、これは、わが国平均の2倍近い水準を達成しています。


○ なお、私どもでは、2010年度における電気事業全体の廃棄物の量を90年度の1.8倍の900万tになると予測しています。これに伴う2010年度の最終処分量については、これまで90年度実績レベル以下の200万tに抑えることを目標としてきましたが、今回、これまでの実績も踏まえ、廃棄物の排出抑制や有効利用を一層進めてさらに削減することとし、目標を150万tに修正いたしました。

○ 今後とも、火力発電熱効率の維持・向上や、石炭灰を大 量かつ安定して利用できる分野の開拓などに積極的に取り組み、新たな目標が達成できるよう努めていきたいと考えております。

○ 私どもとしては、今後とも環境問題への取り組みを経営の最重要課題のひとつとして位置づけ、経済成長・エネルギーセキュリティ・環境保全の同時達成を目指して自主的かつ積極的な取り組みをこれまで以上に推進してまいる所存です。