藤電事連会長定例記者会見発言要旨
(2004年1月30日)
1.新年の挨拶
◎ 本日は、今年になって初めての会見です。エネルギー記者会の皆さまには、本年もいろいろとお世話になることと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2.2004年の抱負
◎ 年の初めの会見ということもあり、本日は、まず、この一年に臨む私自身の思いを申し上げたいと思います。
2004年を展望しますと、まさに課題山積ですが、まず第1に、昨年に引き続き原子力の信頼回復に向け、一層取り組んでいきたいと考えております。具体的には、対話活動などの取り組みを一歩一歩着実に粘り強く進めて地域の皆さまとのコミュニケーションを密にし、さらなる信頼回復を目指したいと考えております。
なお、本日、第9回の信頼回復委員会を開催しており、その内容については、後ほどご報告させていただきます。
○ 第2に、原子力と自由化の議論に積極的に関わっていくということです。
昨年2月18日の総合資源エネルギー調査会電気事業分科会におけるとりまとめに明記されたように、今後、電力自由化が進展する中で、バックエンド事業を円滑、安定的に進めるための具体的制度として、何が適切かをしっかりと考えていく必要があります。
コスト等検討小委員会での検討を終え、再び、電気事業分科会でご審議いただいているところですが、本年末までに必要な措置が講じられるよう、引き続き私どもとしての考えをしっかりと申し上げ、十分にご議論いただきたいと考えております。
○ 第3に、4月からは500kW以上のお客さま、販売電力量では全体の約40%の市場が自由化されます。各社それぞれの取り組みではありますが、公平・公正な競争環境のもとで、新規参入者の方々や電力各社がお互いに切磋琢磨し、競争に励むことを通じて、お客さま利益、ひいては国民の利益の増進に寄与してまいりたいと考えております。
○ 元日に行われた全日本実業団対抗駅伝において、中国電力チームが見事に初優勝を達成されましたが、この偉業が成し遂げられたのは、選手一人ひとりが互いに競い合いながら努力するとともに、レース当日に見られたように、目標の達成に向けて最後まであきらめることなく全力を尽くした成果だと伺っております。こうした姿勢は、私ども電気事業のあるべき姿に通じ、大変感銘を受けた次第です。
○ 翻って、電力市場は極めて早いスピードで変化しており、電気事業を取り巻く経営環境は一層厳しさを増していくものと思われますが、私どもは、この中国電力チームの精神で今年も取り組んでいきたいと考えております。
3.信頼回復委員会の実施結果
◎ 次に、本日の総合政策委員会にあわせて開催した、第9回信頼回復委員会の結果についてご報告させていただきます。お手許の資料1をご覧ください。
○ 既にご案内のとおり、私どもは一連の原子力の問題を踏まえ、2002年10月、電力10社と日本原子力発電、日本原燃、電源開発の13社の社長で構成する「信頼回復委員会」を発足させ、原子力の信頼回復に業界の総力をあげて取り組んでまいりました。
○ 現在、これまでの検討によって打ち出した方向性に基づき、各社とともに取り組みを進めているところですが、冒頭、申し上げましたとおり、私どもは、今年も原子力の信頼回復に向けた取り組みを引き続き精力的に進めてまいりたいと考えており、今年最初の信頼回復委員会において、改めて社外の方のご意見をお伺いすることといたしました。
そこで、本日は、女性の立場からの忌憚のないご意見を賜るという趣旨で、お二人の先生をお迎えしてご講演いただくとともに、意見交換をさせていただきました。
○ 具体的な内容は、お手許の資料のとおりですが、まず、日本大学教授の高木美也子先生からは、漠然と取り組むのではなく、真に効果的な活動を行うことが重要であること。また、これからは提案型の話し合いというものが大事であり、その意味で社員が地元に根付き、地域の方々と進んで話し合いをすることが大切である。さらに、小・中・高といった教育現場をもっと大切にすべきである、といったご意見をいただきました。
また、作家で慶應義塾大学教授でもいらっしゃる荻野アンナ先生からは、信頼の「回復」ではなく信頼の「構築」という意気込みで取り組むべきであること。その方法としては、情報公開が大切であるが、これは情報を受け取る側が納得しないと一方的になってしまうので、理解してもらうための知識の共有、つまり教育の視点が大切である、といったご提言をいただきました。
○ お二人の先生が、ともに「教育の重要性」について強調されていたことが大変印象的でしたが、この点については、昨年10月に閣議決定されたエネルギー基本計画においても明記されているところです。
私どもは、本日のご講演と意見交換を通じて、お客さまに原子力へのご理解とご関心を深めていただけるよう、引き続き情報の積極的な公開に努めることはもちろんのこと、特に次世代を担う方々が将来のエネルギー問題を自らの問題としてしっかり捉え、自ら考えることができるよう、エネルギー教育の充実に、これまで以上に取り組んでいかなければならないと痛感した次第です。
○ 私どもは、このような社外の方からの貴重なご意見に耳を傾けながら、今後とも信頼回復のための取り組みを精力的に進めてまいりたいと考えています。
4.「ワンダーサーカス電力館」起工式
◎ 最後に、愛知万博に出展する「ワンダーサーカス電力館」の起工式についてご報告させていただきます。お手許の資料2をご覧ください。
○ 既にご報告させていただいておりますが、私ども電気事業連合会は、来年3月から名古屋東部丘陵で開催される 2005年日本国際博覧会(愛称:愛・地球博)に出展参加いたします。おかげさまで諸準備も順調に進んで、電力館の起工式を来週2月4日に執り行う運びとなりましたのでご案内させていただきます。
○ エネルギー記者会の皆さまにおかれましても、この博覧会の成功に向け、機会をとらえて取材していただければ幸いです。
ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
5.ウラン試験延期
◎ なお、本日の総合政策委員会において、日本原燃の佐々木社長より、今月中に実施することを予定していた六ヶ所再処理工場のウラン試験について、品質保証体制の点検結果のとりまとめやウラン試験までの諸準備を勘案し、その開始を4月へ変更したいとの申し入れがあり、私どもとしてこれを了解いたしましたのでご報告させていただきます。
この内容については、現在(15時30分から)、青森で佐々木社長が発表しており、エネルギー記者会の皆さまにも、この会見終了後、日本原燃からご説明する予定です。
○ 本日、私からは、以上です。