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2017.05

24時間・365日体制で過酷事故に備える ~北海道電力 泊発電所~

私ども原子力事業者は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を教訓に、「同様の事故を二度と起こさない」という固い決意のもと、より一層の安全性向上に取り組んでいます。設備面の安全対策はもとより、発電所の安全機能を守り、速やかな事故収束を図る要員の訓練などにも力を入れています。
北海道電力では、泊発電所における重大事故等の対応を専門的に行う「シビアアクシデント対応チーム(SAT)」を創設しました。SATは1チーム7名・計5チームの交代勤務により、24時間・365日体制で、万一の重大事故に備えます。
現在は、燃料を冷やし続けるための送水ポンプ車の操作訓練(トップページ「Vol.25 FOCUS」写真)や移動可能なバックアップ電源車による給電訓練(写真②)など、厳冬期や夜間を含めた実践的な訓練に継続的に取り組み、事故対応力を磨いています。SATを統括する唯木高志チーム長は、「事故時に迅速に対応できるよう、あらゆる状況を想定した訓練を繰り返すことで、チームの技量を高めていきます」と強調。厳しい訓練に取り組むSATメンバーも「日々緊張感を持って取り組んでいます。発電所の安全を守るのは、やはり『人』ですから」と思いを語ってくれました。

①使用済燃料ピット冷却のための放水訓練の様子

  • ②移動可能なバックアップ電源車による給電訓練の様子

  • ③3号機内でのホース敷設訓練の様子