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2017.07

「現場の気づき」大切に安定運転を継続 ~四国電力 伊方発電所~

愛媛県伊方町にある四国電力伊方発電所3号機は、原子力規制委員会の安全審査に合格し、地域のご理解のもと、昨年9月、約5年半ぶりに通常運転を再開しました。伊方3号機では、原子力発電所の使用済燃料を再処理し、取り出したプルトニウムを原料として製造したMOX燃料を使用する「プルサーマル発電」が行われており、現在も安定した運転を続けています。
「運転している状態の発電所で働くのは我々も久しぶりで身の引き締まる思い。巡視・点検では、トラブルの予兆はないかなど『現場での小さな気づき』にも注意するよう、若手所員に呼びかけています」。こう語るのは、同発電所発電課で3号機当直員を務める入社14年目の竹原正博さん。
運転中の中央制御室は、緊張感に包まれています。竹原さんら当直員は3号機の様子に異常はないかと、制御盤の計器類に目を配ります(上の写真)。
万一、事故などにより発電所内への電力供給が途絶えた場合には、非常用ディーゼル発電機を起動して、原子炉の安全な停止・冷却に必要となる電力を確保します。運転員はそうした事態に備え、定期的に現場へ足を運び、発電機の起動・停止、動作確認といった点検作業(トップページ「Vol.26 FOCUS」写真)を積み重ね、安全確保に万全を期しています。
竹原さんは、「安全の確保を最優先に、電力の安定供給を図るのが私たちの仕事。全所員が、安全対策に終わりはないという決意と仕事への誇りを持って、日々業務に取り組んでいます」と話していました。

伊方発電所 外観