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2018.05

放射線の適切な管理で地域に「安心」をお届けする
~中部電力 浜岡原子力発電所~

私たちの身の周りには、身体に直接影響のないレベルで、様々な放射線が存在します。原子力発電所では、専門的な知識や技術を持った所員が、こうした目に見えない放射線や農水産物・土壌などに含まれる放射能を常に測定・監視し、発電所周辺の安全確保と環境保全に取り組んでいます。

環境放射能調査では、周辺地域の農水産物、土や水など数多くの試料を分析機器で測定し、自然界に存在する放射線・放射能の数値と比較して変化がないかを確認します。

中部電力浜岡原子力発電所でこの業務に携わる若澤みゆきさんは、「測定結果は静岡県などに報告し、地域の皆さまにも公表される大切なもの。常に分析技術を高めて、わずかな数値の違いも見逃すことがないよう心がけています」と話します。

難しいと受け取られがちな放射線の話。地域の対話活動にも参加する若澤さんが大切にしているのは「お話しする方々の気持ちを率直に受け止め、寄り添うこと」「専門的な内容の押し付けにならないこと」と言います。その上で「放射線に関する正しい知識を、より分かりやすくかみ砕いて説明できるよう、幅広い知識を身に付けていきたい」と意欲をみせていました。

同発電所では引き続き、地域の信頼に応え、安全と安心をお届けするため、適切な放射線管理はもとより、エネルギー・原子力に関する理解活動に取り組んでいく考えです。

  • 周辺地域から採取した土壌を前処理(乾燥)して分析

  • 発電所構内の分析室には様々な分析用の機器・装置を備える

    試料中の放射能を分析するゲルマニウム検出器型波高分析装置

浜岡原子力発電所 外観