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2018.07
夏場を前に基幹電源が営業運転再開
~関西電力 大飯発電所~
関西電力大飯発電所4号機(福井県おおい町)が6月5日、営業運転を再開しました。
大飯4号機は5月9日に原子炉を起動し、同11日には発電機と電力系統をつなぐ並列作業が行われました。発電所中央制御室で並列のスイッチが押されると、中央給電指令所(大阪市)の系統監視盤に出力を示す数字が表示され、無事送電が再開されました。
大飯4号機の運転再開により、関西電力では高浜発電所3、4号機と、4月に営業運転に入っていた大飯3号機と合わせて4基(合計出力:410万kW)の原子力プラントにより電力が供給されています。「安全・安定運転に近道はなく、地道な取り組みを続けることが重要。これからも、トラブルの芽を事前に摘む活動を愚直に続けていきたい」と大飯発電所の佐藤拓原子力安全統括は、力強く話していました。
また、昨年夏からは、「せっかく発電所に来ているのだから、建物の中に入りたかった」「実際の設備をもっと間近で見たかった」といった声にお応えするため、国内の原子力発電所では初めてVR※を導入し、バスの車内から原子炉建屋の中や使用済燃料プールなどの設備を見ることができるようにするなど、広く社会の皆さまからご理解を得るための活動も積極的に行っています。
同社は引き続き、社員や協力会社社員一人ひとりが身を引き締め、原子力発電の安全性をたゆまず向上させていくとの強い意志と覚悟の下、安全最優先で発電所の運転・保全に万全を期していくとしています。
※Virtual Reality(仮想現実)の略語
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大飯4号機の並列作業が行われた際の中央給電指令所
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系統監視盤に大飯4号機の出力が表示された
国内の原子力発電所で初めてVRを導入し、見学者の理解を深めている

大飯発電所 外観