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よくあるご質問

【3-1】放射線による人体への影響はどのようなものか?影響は蓄積されるのか?

 放射線の影響はDNAに損傷を与え、(1)異常な細胞(がん細胞)が生まれ発がんすることと、(2)細胞が死ぬことです。
 (1)は一度に(まとめて)100~150mSvを超えると発がん率が上昇することがわかっています。(2)は一度に250mSvを超える大量な被ばくで白血球の減少や脱毛などの現象として認められます。つまり100mSv未満では、放射線による影響(発がんリスク増加)は確認されていません。
 ゆっくりと(少しずつ)放射線被ばくした場合は、一度に(短時間に)被ばくした場合と比べ影響が小さくなります。これは生物にはDNAが損傷しても修復する能力が備わっているためです。まれにDNAの損傷が修復されない場合でも、この傷をもった不良細胞は自爆して人体組織から排除されます。また、放射性物質を体内に取り込んだ場合でも、体の代謝作用により排泄されるので、いつまでも溜まっているということはありません。
 これまでの疫学的調査からは、放射線による子や孫への遺伝的な障害は確認されていません。

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