電気事業から排出されるCO2以外の5つの温室効果ガスが温暖化に及ぼす影響は電気事業から排出されるCO2による影響の370分の1程度ではありますが、それぞれのガスについて、以下の対策を実施することにより、排出を極力抑制するよう努めます。
SF6(六フッ化硫黄)
SF6は、優れた絶縁性能や消弧性能を持つだけでなく、人体に対して安全かつ安定したガスという特徴を持っています。電気事業では、ガス遮断器やガス絶縁開閉装置等にSF6を使用しており、設備がコンパクトに構成でき、安全性、環境調和等の理由から、狭隘な国土のわが国における電力の安定供給にとって必要不可欠となっています。一方、SF6は温室効果の高いガスであると指摘されていますが、SF6に代わる有効な絶縁ガスは未だ見つかっておらず、電気事業としては今後とも継続的に使用していく必要があります。
このため、SF6の大気への排出抑制とリサイクルを念頭に置き、「電気事業におけるSF6排出抑制に関する自主行動計画」(1998年4月)を策定し、機器点検時の排出割合を2005年には3%程度まで、機器廃棄時の排出割合を2005年には1%程度まで抑制するという高い目標を掲げて排出抑制に努めてきました。これまでの継続的な取り組みにより、2004、2005年の実績において目標を達成しました。2006年の実績においては、機器点検時は目標を達成したものの、機器廃棄時では2%と僅かに未達となりました。今後とも継続した目標達成を目指していきます。
なお、この取り組みに対して、昨年、(財)日本電機工業会(機器製造者)、(財)日本化学工業協会(SF6ガス製造者)と共同で、「オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」(日刊工業新聞社主催)の「経済産業大臣賞」を受賞しました。
HFC(ハイドロフルオロカーボン)
HFCは、空調機器の冷媒などに使用されており、規制対象フロンからの代替が今後とも進むと予想されますが、機器の設置・修理時の漏洩防止・回収・再利用に努め、極力排出を抑制します。
PFC(パーフルオロカーボン)
PFCは、一部の変圧器で冷媒および絶縁媒体として使用されていますが、液体の状態で使用されているため回収・再利用が容易であり、通常時はもちろんのこと、機器廃棄時においても外部への排出はありません。
N2O(一酸化二窒素)
火力発電所における燃料の燃焼にともない排出するN2Oは、日本全体のN2O排出量の約2.4%と試算されますが、発電効率の向上等に取り組むことで極力排出を抑制します。
CH4(メタン)
火力発電所における燃料の燃焼において、未燃分として排出されるCH4は、排ガス中濃度が大気中濃度以下であることから、実質的な排出はありません。





