海外電力関連 トピックス情報

メキシコのエネルギー相、原子力と風力で23%を発電すると発表

2012年3月22日

メキシコのエレラ・エネルギー相は3月1日、原子力と風力を合わせて23%を発電するという2026年に向けたエネルギー目標を発表した。同時に、全ての国民への送電、送電ロスの減少、豊富なシェールガスの開発・確保も目標に掲げた。昨年のメキシコの総発電量は約100億kWhの原子力発電を含め2581億kWhだったが、2026年の年間電力需要は4796億kWh程度にまで伸びると予測されている。同国の現在の電力構成は、4%の原子力と10%の水力などを除くと、石炭が12.5%、石油が20%、ガスが49%と化石燃料に大きく依存している。同国はガスに過剰に頼ることを望んでおらず、現在20%ほどである非化石燃料による電力供給を35%程度に引き上げたいとしている。しかし、水力、バイオマス、太陽光は、需要の伸びに対して開発ペースを保つのが限界であると予測されるため、原子力と風力による発電が目標を達成するための選択肢となっている。この2つの技術で発電の23%を担う3つのシナリオを想定しており、一番原子力が少ないシナリオでは、現在稼動中のラグナベルデ発電所(出力80万kWのBWR2基)だけで需要の2.5%を満たすとし、最も導入するシナリオでは出力合計1100万kWの原子力設備で需要全体の18.1%を供給すると試算している。

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