国際エネルギー機関(IEA)は2016年5月19日、ベルギーで2025年までに原子力発電所が全廃された場合には同国の電力の安定供給と電源の低炭素化を脅かすことになりかねないとの見解を同日のプレスリリースで発表した。
同機関のビロル事務局長は、
(1)供給力を一定水準に維持する
(2)中期的に発電コストを低減する
(3)代替電源投資に時間的余裕を持たせる
との観点から、ベルギー政府は「規制当局によって同国の原子力発電所の安全性が確認されれば、原子力発電所の運転継続も考え得るのではないか」との見解を示した。
ベルギーの原子力発電シェアは全体の47%にも及ぶが、ベルギーは原子力発電所を2022~2025年の間に廃止する脱原子力政策を取っている。

 

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