南オーストラリア州では風力発電の過剰導入による電力価格の上昇が問題視されている。
かねてより風力発電に依存していた同州では、州内の発電電力量のうち約40%を風力および太陽光で賄っており、電力不足に対する懸念や他州との系統接続、電力価格の高騰やそれに伴う企業活動への影響が取り沙汰されてきた。
2016年3月、4月頃は1,000kWh あたり概ね100豪ドルを下回っていた一日の平均電力価格が、7月に入ってから1,400豪ドルを超えるなど、急激な変動が報じられており、この背景として2016年5月のPort Augusta石炭火力発電所閉鎖による影響が挙げられている。
また、こうした電力価格の高騰を指摘する声を政府が1年以上軽視してきたことを批判する意見や、全国レベルでの電力市場改革を求める意見が出ている。

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