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[英国]政府、ヒンクリーポイントC原子力発電所 の建設計画を承認

2016年9月29日

英国政府は2016年9月15日、サマセット州ヒンクリーポイントC原子力発電所で進められている欧州加圧水型原子炉2基の建設計画を条件付きで承認した。
本プロジェクトは、仏電力大手・フランス電力(EDF)が建設計画を進めているもので、EDFは2016年7月28日の経営委員会で最終投資決定を下した。
投資総額は180億ポンド(1ポンド140円、2兆5,200億円)で、このうちの66.5%がEDF、残りの33.5%は中国広核集団公司が投資することは、2015年10月に中国の習近平国家主席が訪英した際に合意していた。
しかし、2016年7月、英国のEU離脱決定後に就任したメイ新首相が突如、最終的な承認決定の先送りを表明し、プロジェクトはストップしていた。
報道によると、メイ首相は内相時代から、原子力などの分野に中国企業が資本参加することに対して、安全保障上の懸念を示していたとされる。
今回、英国政府が本プロジェクトを承認するに際して付した条件は、以下のとおり。
・EDF はその資本持分を、建設期間中に英国政府の承認なしに売却することを禁止する。
・ヒンクリーポイントC原子力発電所以降建設されるすべての原子力発電所に対して、英国政府が特別株を保有する。
(これにより、重要な決定事項の際に英国政府の介入が可能となり、英国政府の承認なしに大規模な株式の売買は不可能となる。)

英政府の決定を受け、EDFは「今回の英国政府の決定は,欧州における原子力の再スタートを意味し、さらに欧州加圧水型原子炉の技術が証明された」とコメントした。
また、中国広核集団公司は「英政府が承認したことを歓迎するとともに、EDFとともに環境に優しいエネルギーを提供したい」とコメントしている。

<参考>
[英国]新大蔵大臣、ヒンクリーポイントC発電所建設に前向きな発言(2016年7月29日掲載)
http://www.fepc.or.jp/library/kaigai/kaigai_topics/1255008_4115.html
[フランス]英国ヒンクリーポイントC新設計画の最終投資判断は9月に(2016年5月10日掲載)
http://www.fepc.or.jp/library/kaigai/kaigai_topics/1254800_4115.html
[英国]ヒンクリーポイントC原子力発電所への政府支援策を欧州委員会が承認(2014年10月24日掲載)
http://www.fepc.or.jp/library/kaigai/kaigai_topics/1243217_4115.html

 

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