海外電力関連 トピックス情報

[米国] ARC ニュークリア社、GE日立社と新小型原子炉の開発で協力強化

2017年9月19日

新小型原子炉(SMR)の開発を進めているARCニュークリア社は2017年8月28日、GE日立ニュークリア社との同開発に係る協力協定を締結したことを発表した。
ARCニュークリア社は、米国エネルギー省アルゴンヌ国立研究所で30年間にわたり技術開発されてきた金属燃料・ナトリウム冷却型高速炉「EBR-II」を基礎としたSMR「ARC-100」の開発を進めている。
一方GE日立ニュークリア社は、同じく「EBR-II」を基礎としたSMR「PRISM」を開発している。
両社は2017年3月にARC-100の初号機をカナダに建設することを含むSMRの開発とライセンス供与に関する覚書を締結していたが、今回はこれを強化した協定を締結した。
同協定では、PRISMに係る知財の供与、GE日立ニュークリア社の原子炉施設に係る品質管理・安全文化・教育訓練プログラムの提供、GE日立ニュークリア社技術者のARC-100の工学設計への支援などが盛り込まれた。
ARCニュークリア社は、ARC-100の商業化を目指して2006年に設立された。
ARC-100は、電気出力10 万kWのナトリウム冷却高速炉で、外部電源喪失時に追加のポンプや操作員の介入なしでも炉心溶融を起こさない受動的安全性を有する。
また、工場で製作し現地で据え付けることにより現地工事期間を短縮し、燃料は20%まで濃縮することで20年以上交換は不要としている。
また、燃料交換はメーカーが行うため、通常、発電所運転者には燃料取扱関係の職員や機材コストが発生せず、軽水炉から発生した放射性廃棄物も燃焼することができる。
発電原価は5円/kWhを目標としている。 

【情報提供:一般社団法人 海外電力調査会

 

ページトップへ