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[フランス] 原子力学会、既設炉の発電コストを3.3ユーロセント/kWhと発表承認

2017年10月25日

フランス原子力学会(SFEN)は2017年9月21日、将来発生する収益とコストをもとにした試算として、原子力既設炉の発電コストは3.3ユーロセント/kWhとする報告書を発表した。
原子力の発電コストについては、2014年にフランス会計検査院が総発電コスト5.98ユーロセント/kWhとする報告書を発表しているが、SFENは「既設炉を延長運転するか廃止するかの判断においては、過去の投資分等を含めた総発電コスト(会計検査院の試算方法)ではなく、将来の収益・コストをもとにした発電コストを基準とすべきであり、今回の3.3ユーロセント/kWhという値は、今後20年間で原子力が最も競争力のある電源であることを示すものである」と述べている。
なお、フランス政府は2025年までに原子力発電電力量比率を現在の75%から50%に引き下げる目標を示しており、2018年中に実現に向けた具体的工程(将来の発電電力量見通し、40年超運転の是非等)を示す見込みであるが、今回のSFENの試算はその議論に先駆けて、減価償却が進んだ既設炉の経済性をアピールするために発表されたものと考えられる。

 

【情報提供:一般社団法人 海外電力調査会

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