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[国際エネルギー機関(IEA)]「世界エネルギー予測」を発表

2017年11月20日

国際エネルギー機関(IEA)は11月14日、世界のエネルギー部門が2040年まで長期的にたどっていく様々な道筋を見通した「世界エネルギー予測」を公表した。

各国で実行される可能性の高いエネルギー政策を前提とした「新政策シナリオ」では、世界のエネルギー需要は、これまでより伸びるペースは鈍ると予想されるものの、現在から2040年までに30%増加する見通し。これは世界全体の需要に対して、中国とインド両国と同じだけの需要がさらに加わることを意味している。また、世界全体の最終エネルギー消費量の中では電力消費量の占める割合が増えるとしており、2040年までに増加する分の40%を電力が占めるようになると予測。
電力は従来の領域で利用が拡大するだけでなく、熱と移動手段の供給領域にも進出。世界の電気自動車(EV)台数は、現在の200万台から2040年には2億8,000万台に到達する。
また、石油は乗用車向けの消費量は減少するものの、石油化学製品の生産用など他部門からの需要は多く、2040年までに1日の生産量が1億500万バレルに伸びるなど、増加傾向を維持すると予想されている。

これに対し、総発電量に占める再生エネの割合は40%に到達すると予測。
IEAはまた、新たな主要シナリオとして「持続可能な開発シナリオ」を予測に導入。持続可能な経済発展および様々なエネルギー関連目標を達成する上で必要な、総合的アプローチとして、2016年実績で約11%だった世界の総発電量に占める原子力シェアを、少なくとも15%にする必要があると明言している。

なお、中国では原子力による発電量が増加すると予測され、2030年までに米国を抜き、世界最大になる見通しである。

 【情報提供:一般社団法人日本原子力産業協会

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