海外電力関連 トピックス情報

[欧州] EU・CO2排出権価格高騰で卸電力価格も上昇

2018年9月25日

2018年8月23日付の報道によると、排出権(EUA)価格が2008年以来の最高値である20ユーロ/tCO2を記録し、欧州内の卸電力価格の高騰につながっていると伝えている。
8月24日における卸電力取引市場での一日平均取引価格はドイツでは57.85ユーロ/MWh、フランスでは63.75ユーロ/MWhとなる想定である。
EUA価格高騰の理由は国際的な貿易紛争の激化に伴い取引される原油が減少する一方で、世界的な石炭および英国の天然ガス価格の上昇も要因ではないかと関係筋では見ている。
フランスでは国内での原子力発電所が一時停止したことにともない、イタリアおよびスペイン向けの輸出電力量が減少し、当該諸国の化石燃料需要が高まった結果を反映していると分析する格付け機関もある。
2017年中旬ごろまでは、EUA価格は5ユーロ/tCO2に満たないレベルであったものの、今回のように長期でみると上昇傾向になると見られており、金融シンクタンクは2019年から2023年にかけて35~40ユーロ/tCO2で取引されるようになると試算している。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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