海外電力関連 トピックス情報

[フランス] 諮問機関、90万kW級原子炉の40年超運転に関するパブコメ開始

2018年10月5日

原子力安全情報・透明性高等委員会(HCTISN)は2018年9月6日、40年目を迎える90万kW級原子炉が運転継続する場合の技術要件に関するパブコメを開始した。
これは、トリカスタン原子力発電所1号機をはじめとする8基の90万kW級原子炉について、EDF(フランス電力)が第4回目の定期安全レビュー(PSR)が2019年から実施されることを受けたもの。
フランスでは10年ごとにPSRが実施され、その結果が原子力安全規制当局(ASN)に承認されると、さらに10年間運転が可能となる。
今回、諮問の対象となる8基は40年を超え50年運転を予定する。
パブコメは、2015年「エネルギー移行法」で各原子炉へのPSR実施時に行うことが規定されているが、HCTISNは「国民ができるだけ早い段階から参加すべきと考え、法律には規定されていないが、自主的にパブコメを実施することにした」としている。
パブコメの資料は、EDFが作成するPSRの全体方針や40年超運転の場合の技術要件などの提案書である。
このパブコメは、EDF、原子力安全局(ASN)、放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)および全国原子力地方情報委員会連合(ANCCLI)が参加して、2019年3月末まで行われる予定である。
ちなみにHCTISNは環境移行・連帯省の下に設置された原子力安全・情報提供の最高諮問機関で、委員は国会議員、原子力関係機関、原子力地方情報委員会(CLI)、有識者などで構成されている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

<参考>[フランス]EDF、既設炉の運転延長と新規建設を主張(2018年6月19日)

 

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