低レベル放射性廃棄物の種類と処理

原子力発電所で発生する低レベル放射性廃棄物には、建物の換気、洗濯廃液、使用済みのペーパータオルや古い作業衣や手袋など、「気体状のもの」「液体状のもの」「固体状のもの」があります。これらは性状を踏まえて管理、処理されます。

気体状の廃棄物

気体状のものは、放射性物質を減衰させ、フィルターにかけて粒子状物質を除いたあと、放射性物質の濃度を測定し、安全を確認し排気筒から放出されます。その後は排気筒モニターで排気中の放射線量を測定します。測定値はリアルタイム情報として各電力会社のホームページ上で公開されています。

液体状の廃棄物

液体状のものは、ろ過し、脱塩され、あるいは蒸発濃縮されます。濃縮液はセメント、アスファルトなどで固化し、ドラム缶(200リットル)に詰められ発電所内の放射性固体廃棄物貯蔵庫に安全に保管されます。
また、蒸留水は再利用するか、放射性物質の濃度を測定し安全を確認したうえで海へ放出しています。

固体状の廃棄物

使用済みのペーパータオルや作業衣など放射能濃度の低い雑固体廃棄物は、焼却、圧縮などによって容積を減らしてからドラム缶に詰め、原子力発電所敷地内の固体廃棄物貯蔵庫に安全に保管されます。

フィルター・スラッジ、使用済みイオン交換樹脂は貯蔵タンクに貯蔵し、放射性物質の濃度を減衰させてから、ドラム缶に詰め、原子力発電所敷地内の貯蔵庫に保管します。

ドラム缶に詰められた廃棄物は、その後、青森県六ヶ所村にある日本原燃の「低レベル放射性廃棄物埋設センター」に運ばれ、コンクリートピットに埋設処分されます。

使用済みの制御棒などの比較的放射能レベルの濃度が高いものは、発電所の貯蔵プールに貯蔵保管したあと、容器に封入し、施設内に安全に保管。その後、地下70メートルより深い地中に埋設処分します。

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