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電気事業の現状

生活水準の向上や、冷暖房需要の増加、IT革新によるコンピュータや通信機器の普及により、日本の電気の使用量は増加しており、今後も電気の重要性はいっそう高まることが予想されます。また、拡大する昼夜間、季節間での電力需要の格差の解消も大きな課題となっています。

日本の電力消費の傾向

快適な生活を求める指向の高まり、情報化、高齢化などを背景に、日本の電力需要は伸びています。ことに近年は家庭の電力消費の伸びが著しく、今後、ますます増加すると予測されます。

現在、発電所は全国に1300以上があり、これらの需要に応えていますが、そのほとんどをまかなっているのは火力(石油、LNG、石炭など)、水力、原子力発電です。

生活のなかで電気の果たす役割が大きくなるにしたがい、電気の使用量は1日の時間帯や季節によって大きな差が生じ、電力消費の山と谷の差が拡大する傾向にあります。ことに夏の家庭用エアコンの増加が電力消費の最大値(最大電力)を押し上げています。
日本の電力消費

電力需要の負荷平準化

電気はその性質からためておくことができないため、発電設備は最大電力をまかなうに足る能力が必要とされます。問題は、最大電力と平均的な電力消費量の差が拡大すると、通常は稼働しない設備が増加し、発電設備の利用効率が低下し、発電コストが割高になることです。

そこで電力会社では、発電方式、発電電源の利用の仕方(ベース電源としての原子力と石油火力や水力による消費の山への対応)、あるいは料金制度などによって、電力消費の山と谷を埋め、効率的な設備利用と発電コストの低下に努めています。
電力需要の負荷平準化

世界のエネルギー消費と資源

最近の石油価格の上昇にみられるように、世界の人口増加と中国をはじめとする途上国の経済発展により、石油をはじめ世界のエネルギー資源に対する需要はかつてなく高まっています。

発電のための資源の使い方は、それぞれの国のエネルギー資源事情、自然条件、エネルギー政策などによって異なってきます。たとえば、湖水と河川に恵まれたカナダでは水力の占める割合が高く、エネルギー自給率の向上を基本政策とするフランスでは、原子力の割合が高くなっています。

日本は、原子力を準国産エネルギーとしても、全エネルギーの80%、石油ではほぼ100%近くを輸入にたよっており、資源の確保は常に大きな課題です。
世界のエネルギー消費と資源

主要国の電力事情

日本や欧州の発電電力は、この10年、大きな伸びを見せていないのに対して、中国、インド、ブラジルの伸びが目立っています。ことに中国の勢いが目立っています。電気をつくる電源の構成は、各国のエネルギー事情を写しだしています。
主要国の電力事情

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