[フランス・英国] フランス規制当局によるNewcleo社のSMRの審査が進展
2024年7月18日
2024年7月2日付の報道によると、鉛冷却高速炉(LFR)を開発する英国のNewcleo社は、フランス規制当局が小型モジュール炉(SMR)開発者のために設けた、許認可審査の「準備段階(preparatory stage)」を2024年6月26日に完了したと発表した。
同社は、2030年までにフランスにおいて初のLFR(電気出力3万kW)を建設し、2033年までに英国において同20万kWの商業炉を建設することを目指しており、2022年6月にはフランスのオラノ社と、燃料となる混合酸化物(MOX)の製造工場建設の可能性調査の契約を締結した。
「準備段階」では、原子力安全機関(ASN)と放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)の約20名の専門家により、LFRと燃料製造工場の安全性について議論したとして、今後はLFRと燃料製造工場の正式な技術情報に基づき、フランス当局が同社に文書による助言を行うという。
なお、SMRの許認可に向けて4段階の技術交流の枠組みが設けられており、LFRは、約10件あるSMR設計の一つとして、第2段階の準備審査に入った。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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