[イタリア・フランス] イタリア製鉄業向けの原子力開発・供給に関する契約締結
2024年8月8日
フランス電力EDF、イタリアのエネルギー関連事業者3社(Edison、Ansaldo Nuclear、Ansaldo Energia)、イタリア鉄鋼連盟(Federacciai)は2024年7月23日、イタリア製鉄産業の競争力向上と脱炭素化に向けた原子力利用についての協力を推進する覚書に署名した。
覚書では、イタリアでの小型モジュール炉(SMR)建設に向けた今後10年間の共同投資の機会を模索し、二国間の国際連系線を活用した原子力エネルギーの中長期的な供給可能性を調査するとしている。
イタリアは1987年の国民投票で脱原子力路線を決定し、1990年には全基が恒久停止したが、脱炭素化やエネルギー安全保障の必要性から原子力再開の機運が高まっており、2024年7月1日に欧州委員会へ提出された国家エネルギー・気候計画(NECP)の中でも、原子力エネルギーの活用や関連する国内法改正の可能性が明記されている。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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