信頼回復委員会における今後の取り組みの方向性について

平成16年9月17日
電気事業連合会

○   今回の関西電力美浜3号機の事故については、同じ電気事業者という立場から、原子力発電所という極めて高い安全性が求められる場所において発生し、多くの死傷者をもたらした重大事故として重く受け止めている。
   
○ 同時に、原子力ならびに電力業界全体への国民の皆さまの信頼も大きく損なわれたものと厳粛に受け止めている。こうした厳しい認識を踏まえ、本日、「信頼回復委員会」を開催し、各社トップでの議論を開始した。
   
○ 「信頼回復委員会」は、平成14年10月、一連の原子力問題によって失われた電気事業に対する社会からの信頼を1日も早く回復するために設置され、そこでの議論などを通じて、法令遵守の徹底、情報公開の徹底などに取り組んできた。
   
○ 本日の委員会では、再発防止の徹底に向けて業界一体となって取り組むとともに、失った信頼を回復するために、「安全・安心」の一層の向上につながる方策について抽出し、早急に取り組んでいくべきであるという意見が各社トップから出された。
   
○ 今後、立地地域の皆さまはもとより、国民の皆さまの「安全・安心」の確保を最優先にし、電力業界が一丸となって、信頼回復に取り組んでまいる所存である。

【今後の取り組みの方向性】

 信頼回復の観点から、業界全体としてまず取り組んでいくべき活動として、下記の事項について、今後検討を深め、具体化を図っていく。

(1)トラブルの水平展開に関する取り組みの再点検

  • 国内外のトラブルの水平展開に関する現状の取り組みを再点検し、業界全体がより緊密に連携をとることによって、今回のような事故を防ぐ工夫を織り込む方向について検討する。

  • 社会の一層の安心につなげるため、「ニューシア」に海外トラブルの公開情報、およびそれに対する各社の取り組み状況を掲載することを検討する。

(2)NSネットとの一層の連携強化

  • 原子力発電所を有する電力10社に対する相互評価あるいは安全キャラバンを16年度下期から17年度末まで集中的に実施することとし、安全確保の徹底を図る。

  • 上記の相互評価において、質的向上と透明性・客観性の維持向上の観点から、第三者の方にも参加していただくことを検討する。

(3)協力会社を含めた保守管理業務に関する良好事例の水平展開

  • 協力会社とのコミュニケーション充実などの面で参考となる良好事例について、各社間で情報交換を促進する方法を検討する。

(4)わかりやすく幅広い情報提供・広報活動

  • 国民の信頼回復のために、客観的事実に基づくエネルギーや原子力に関する情報・データ・基礎知識を、わかりやすく迅速にお伝えする。

  • 具体的には、メールマガジン、ホームページ、原子力四季報などを活用して、原子力の必要性・安全性に関する情報提供を拡充。

  • リスクメッセージも含めたバランスのある広報活動を展開。