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米国テキサス州で燃料供給制限がガス火力発電に与える影響を公表

2012年3月9日

~昨年2月に吹雪で輪番停電を実施した要因が明らかに~

テキサス電力信頼度協議会(ERCOT)は2月23日、燃料供給制限が管内のガス火力発電容量に与える影響についての調査結果を公表した。ERCOT管内のテキサス州では、昨年2月1日深夜から、同地域を襲った吹雪によって合計700万kW(50基)分の発電設備が停止状態となった。そして、2日早朝から同州の送電系統を運用しているERCOTは合計400万kW相当の輪番停電を実施するよう指令した。輪番停電実施の要因について、今回公表された調査結果では、ガス火力発電容量4300万kW(2012年2月時点)のうち、600万kW分は暖用ガス需要など他の需要発生時に供給順位が後位とされていること、さらに1400万kW分がガススポット市場での燃料調達に頼るとされていることなどから、多くのガス火力発電設備が天然ガス需給の変化に影響を受けやすい状態にある点を指摘した。

報告の最後では、今後も発電燃料としての天然ガスの重要性は高まるとして、電力安定供給のため、需要側におけるピークカットのためのデマンドレスポンス(自主参加型の負荷削減)プログラムを拡大したり、供給側では予備力を市場に呼び込むために市場最低価格を引き上げたりするなどの対策が示されている。

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