安全を追求して「再稼働」 九州電力 川内原子力発電所1号機

vol.18

発電再開時の中央制御室

福島第一原子力発電所の事故等を教訓に、2013年7月に新たな規制基準が施行されました。この新規制基準に初めて適合することが確認された九州電力 川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)1号機は、2015年8月11日に原子炉を起動し、8月14日には発電を再開。9月10日、全ての使用前検査及び総合負荷性能検査が終了し、営業運転を開始しました。2号機は10月21日に発電を再開しました。

7月7日、原子炉に燃料を装荷

九州電力は、新規制基準の施行と同時に、川内原子力発電所1・2号機の適合性審査を原子力規制委員会に申請しました。以降審査が進められ、原子炉設置変更許可を皮切りに、工事計画認可、保安規定変更認可の全ての審査が2015年5月27日に完了し、新規制基準に適合していることが確認されました。

また、審査と並行して2015年3月末からは使用前検査を受検し、さらには、重大事故への対応訓練に係る保安検査を通じて、改めて緊急時対応能力の確認が行われました。

こうした過程を経て、川内原子力発電所は再稼働に至りました。

川内原子力発電所1号機、2号機

原子力発電所では、より一層の安全を追求し、地震や津波へ備えるとともに重大事故にも対応できるよう、安全対策工事をはじめ様々な訓練を繰り返し実施しています。私ども電気事業者は、引き続き原子力発電を活用していくため、「安全対策にゴールはない」との言葉を胸に、さらなる安全性・信頼性の向上を目指します。