WANOの活動状況について

1998年1月22日
電気事業連合会



1.正式名称

  

世界原子力発電事業者協会(World Association of Nuclear Operators)

 

2.設立の経緯

 

チェルノブイリ事故後、英国の当時中央電力庁(CEGB)総裁だった故マーシャル卿の提案で、世界の原子力発電事業者が原子力発電の安全性向上を目指して、お互いに運転実績などの情報交換をしようと、1989年5月に設立。今年設立10周年を迎える。

 

3.主な活動

 

運転管理やトラブル事象に関する情報の相互交換

ピアレビューの実施

ワークショップ・セミナー等の開催

事業者相互の交換訪問による直接的情報・技術交換

良好事例、運転指標の相互交換

総会は2年に1回、各センター持回りで開催。(総裁は次回開催予定センターの関係者)。なお、今年は9月にカナダのビィクトリアで開催。

 

4.組織の概要(1998年12月現在)

 

(参考)WANOの主な活動実績

○ピアレビューの実施件数
 (WANOの会員で構成された国際チームがある特定の発電所を訪問・評価するもの)

WANO全体
東京センター
1992
4
-
1993
4
2
1994
7
1
1995
11
1
1996
16
2
1997
25
3
1998
22
2
1999
24
3

 

○交換訪問実績

アトランタ
モスクワ
 パリ 
 東京 
 合計 
1989-1990
14
44
13
10
81
1991
7
21
16
6
50
1992
8
16
16
17
57
1993
5
14
8
14
41
1994
15
12
11
3
51
1995
14
6
7
14
41
1996
20
8
17
21
57
1997
-
-
-
9
-
 (注)- は未集計

 

○ワークショップ・セミナー開催実績(東京センター分)

 

1990〜1998年の間に、アジア各都市において、22回開催。
テーマは、プラントの品質管理や安全対策、運転員の教育に関するもの等多岐にわたる。

 

○WANOネットワークによる情報交換

 

全世界をコンピュータ化された国際通信網で結び、トラブル情報等WANOプログラムに関する事業者間の情報交換や技術関連の質疑応答を目的としている。WANOアトランタセンターがホストコンピュータを管理し、各事業者から直接または地域センター経由で多種の情報を入力。いったんホストコンピュータに蓄えられた情報は、どの事業者からもアクセスでき、広く利用されている

 

以上

 


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