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[フランス] 2022年12月12日の電力需給ひっ迫状況

2022年12月27日

2022年12月13日付の現地経済紙は、同年12月12日のフランス国内の電力需給ひっ迫状況について報じた。
この日は気温が平均を大きく下回り、多くの地域で降雪が予想されるなど、午後7時の時点での電力需要は今冬最大となる8,200万kWが予想されていたが、同国の送電系統運用者RTEによれば近隣諸国との連帯契約に基づき、英国に対してはフランスからの電力輸入の制限を依頼、イタリア、ベルギー、スイス、ドイツに対してはフランス向けの電力供給を依頼することで供給力を確保することができたとした。
同社のJean-Paul Roubin取締役は「当社は供給予備力150万kWの確保を計画するが、12月12日の午後7時には200万kWを確保することができた」とコメントしている。
また需要抑制策としてエネルギー大手のEDFは、個人顧客に対しては節電による割引メニュー「Tempo」を設定。
同メニューを契約する顧客はオフピーク日(年間300日)に電気料金が割引となる代わりにピーク日(年間22日)には電気料金が割り増しとなるため自主的な需要抑制を促すこととなる。
また、同社は企業などの需要家とデマンドレスポンス(DR)契約を締結、この日も朝と夜にDRを発動し80万kWの需要を押し下げたとしている。
さらに同紙は原子力発電設備の再稼動が進み、同年11月にRTEが想定した水準である4,100万kWが稼働可能となっていたことも大いに役立ったとし、今後の需給ひっ迫時に向けても残る設備の再稼働の可否が鍵になると述べた。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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