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2025.11

奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所地域の新たなエネルギー 温泉観光と共存共栄

①浅い泉脈から蒸気を取り出す工事に成功したときの様子(2018年、シーエナジー提供) ②出力変動を一層抑えるため、2024年に構内に設置された大型蓄電池。地熱発電と蓄電池を組み合わせた運用は「国内外で初」の取り組みとのこと ③高圧・低圧2系統の蒸気を利用し稼働する発電機(左)

伝統的な町並みを誇る岐阜県高山市中心部から車で約1時間半。北アルプス・焼岳(やけだけ)の麓・標高約1200m地点で新たなエネルギーの活用が始まっています。奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所(1998kW)は、脱炭素電源拡大を進める中部電力グループの株式会社シーエナジー(以下、シーエナジー)などが開発。2022年に運転開始しました。地熱発電は天候に左右されずに安定して発電でき、火山国の日本で有望視される再生可能エネルギーです。

開発初期から携わるシーエナジー再生可能エネルギー・新規事業開発本部地熱発電事業グループ長の西村和哉さんが最も重視したのは、地元温泉関係者との事業枠組み構築。「地域ごとに文化、課題、将来像は違う。それに合う発電所開発、振る舞いが大切」と話します。膝詰めの対話で、地元が最も望むのは「温泉の継続的な湧出」であることが分かり、発電に使う蒸気と熱水を分離し、熱水は温泉へ全量供給するシステムを構築することとしました。

蒸気井掘削の際、深い地層からでは発電に十分な蒸気が得られず行き詰まりそうになったこともありました。そんなとき、温泉に使われる比較的浅い地層の泉脈を利用したいと相談すると地元関係者は快諾。挑戦を応援する地元の思いに背中を押されたと振り返ります。浅い泉脈の熱を取り出す工事は失敗のリスクもありましたが、無事成功。吹き出す蒸気を前に地元や工事の関係者と喜びを分かち合いました。

現在西村さんは発電所の運転・運用改善のほか、近隣の大棚地区でも掘削を行い、さらなる発電所建設の可能性を調査しています。中尾地熱発電所には、地域との共生事例として国内外から見学者が相次ぎます。西村さんは「地熱発電所の魅力を世に広めたい」と意気込みます。

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