FOCUS2

2021.02

電気の効率的な使用にご協力いただき感謝
今後も無理のない範囲でご協力を

家庭やオフィスで、皆さまに電気の効率的な使用にご協力いただくことは、安定した電力供給につながるだけでなく、温室効果ガス排出の削減、地球温暖化防止にもつながります。今回は、日常生活の中で、無理ない範囲でご協力いただける電気の効率的な使用方法をご紹介します。

私たちの豊かな暮らしや社会は、電気、ガス、水道など、様々な形でエネルギーを消費することにより支えられています。我が国のエネルギー消費は、工場などの産業部門は減少しているものの、事務所・商店や家庭などの民生部門、自動車などの運輸部門の増加が大きく、全体としては増加しています。

この中で、家庭部門のエネルギー消費量は、第一次石油ショックがあった1973年度から2018年度の間に約2倍となり、国内のエネルギー消費量全体の14%を占めるようになりました。さらにエネルギー源別に見ると、1965年度と比較して電気の割合が約2倍に増加し、約半分を占めるようになりました。これは家電機器の大型化や多様化、エアコンの普及が大きく影響しているといえます。

意識高めて大きな成果

家庭での電気の効率的な使用方法としては、「減らす」「切替える」の2つが効果的です。

「減らす」は、消費電力を減らすことで、例えば、電気製品の無駄な使用を控え、消費電力が小さくなるような使い方をすることです。電気製品は省エネモードに設定し、使用しないときはプラグをコンセントから抜いておくのも有効です。

「切替える」は、他の方法に切り替えることで、省エネ型製品への買い替えなどが該当します。家電製品の省エネ化は毎年進んでいます。例えば冷蔵庫は、10年前の製品に比べて消費電力が約半分の機種もあり、長期的にみるとかなりの節約になります。

電気を効率的に使用することで電気代の節約になるほか、省エネによる温室効果ガス排出削減により、地球温暖化防止にも貢献することになります。一人ひとりが意識し、実行することで大きな成果が得られます。

家庭のエネルギー源別消費の推移

出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2020」より作成

家庭の中でできる電気の効率的な使用方法

家庭で電力を多く使う機器は、動力として電気を使うエアコン、冷蔵庫、洗濯機などや、使用時間が長い照明器具、テレビなどです。また、待機時消費電力は近年減少傾向にありますが、家庭の全消費電力の5%程度を占め、まだ削減する余地があります。

冷蔵庫

  • 冷蔵庫の温度設定を確認しましょう(強から中や弱に)
  • 冷蔵室は、庫内で均一に冷えるように、常温保存できるものは冷蔵庫から出したりしながら、隙間を空けて食品を入れましょう

※食品の傷みに注意

暖 房

  • 暖まった空気を循環させたり、厚手のカーテンや床まで届く長いカーテンを使用して、暖房効果を高めましょう
  • フィルターの清掃も有効です
  • ひざ掛けを使って過ごすなどのウォームビズを実践しましょう

照 明

  • 不要な照明はこまめに消灯しましょう
  • LEDに変えることも検討しましょう

パソコン

  • 「ディスプレイの電源を切る」や「PCをスリープ状態にする」の時間を短くしたり、画面の輝度を下げるなど、設定を確認しましょう

テレビ

  • 視聴しないときはこまめに消しましょう
  • 画面の設定を確認して、部屋の明るさに合わせた適切な明るさで視聴しましょう

お風呂

  • 間隔をあけずに入浴したり、間隔をあける場合でもフタをして浴槽にためたお湯の熱を逃がさないようにしましょう

温水洗浄便座

  • 放熱防止のために、フタの閉め忘れがないようにしましょう
  • お出かけ前や就寝前はタイマーなどの節電モードを上手に使いましょう

出典:資源エネルギー庁・省エネポータルサイトパンフレット「冬季におけるコロナ禍での省エネ」をもとに作成

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