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2021.02
「kW(電力)とkWh(電力量)の違いって?」
夏場に電力需給がひっ迫したときには、電力需要のピーク(kW)の抑制をお願いするのが一般的です。しかし今冬では、ピークに加えて累計の電力需要量(kWh)の抑制もお願いしており、「kWとkWhってどう違うの?」と思われた方もいると思います。
そこで、kWとkWhの意味や違いについて、わかりやすくご説明します。

需要と供給は「同時同量」が大原則
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電力需給において、ある瞬間に消費されている電気の大きさ(需要)と発電されている電気の大きさ(供給)は一致していなければなりません。これを同時同量の原則といいます。
需要に対して供給が不足したり過剰になったりして同時同量が崩れると、電気の周波数が乱れます。その結果、電力系統につながっている様々な機器・装置の稼働が不安定になったり、最悪の場合は地域が大停電に陥るおそれもあります。
常に同時同量が維持されている裏では、天候や過去の需要実績などに基づいて精密に電力需要を予測し、発電や電力調達など供給の計画を立て、さらに実際の需要変動に合わせて供給力を調整するといった作業が日々行われているのです。 -
電力広域的運営推進機関ホームページより作成