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2024.02

再エネ先進地の安定供給を支える揚水発電
~ 九州電力 大平発電所 ~

上部ダムの「内谷ダム」

上部ダムの「内谷ダム」 提供:九州電力

九州にある3カ所の揚水発電所の中で最も早い1975年12月に営業運転を開始した九州電力大平発電所(25万kW×2基)。揚水発電所は、再生可能エネルギーの導入と電力の安定供給を同時に実現するために電力の需給バランスを調整する役割も担っており、その存在はますます重要なものになっています。

九州エリアは、電力需要(電気の消費量)では全国の約10%ですが、日照条件が良く太陽光発電の導入に適しており、その導入量は全国の約17%を占め、日本の中でも電力需要に対する太陽光発電の導入量が特に多いエリアです。

このため大平発電所では、従来は夜間の電力で水をくみ上げ、昼間の電力需要が高い時間帯に発電していましたが、近年は昼間に太陽光発電による電力を活用して水をくみ上げ、朝方や夕方など、急激に需要が伸び始める時間帯に発電するのが基本的な運用になっています。運転時間と起動回数は2010年代後半から急増し、太陽光発電の出力制御をできるだけ回避する役割も果たしています。

大平発電所の保守に長く携わってきた技術者の蓑田みのだ伸一郎さんは「太陽光発電の大量導入に伴う稼働率の上昇により、発電設備への負担が非常に大きくなったと実感しており、現場のパトロールや遠隔での状態監視に力を入れています」と話します。入社4年目の簑田空明さんは、保守担当者から出てきた設備の懸案事項や、機器点検周期をもとに点検・修繕計画を立てて実行しています。大平発電所では近く1号機のオーバーホールを行う計画もあり、「様々な設備に触れながら技術者としてのスキルを高めつつ、業務の高度化・効率化につながる提案も行っていきたい」と意気込みます。太陽光発電の大量導入に伴う設備への負担増や経年化への対応において、ますます技術者の力が重要になりそうです。

上部ダムから水車に水を送り込む水圧鉄管

上部ダムから水車に水を送り込む水圧鉄管 提供:九州電力

2号機の発電電動機

2号機の発電電動機

1号機水車軸受を点検する蓑田伸一郎さん(左)と簑田空明さん(右)

1号機水車軸受を点検する蓑田伸一郎さん(左)と簑田空明さん(右)

特設サイト「能登半島地震による各原子力発電所への影響について」

  • 令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

    本サイトでは、今回の地震による周辺地域に立地している各原子力発電所へのこれまでに判明している影響をとりまとめるとともに、皆さまの疑問・不安にお答えさせていただきます。

    サイトはこちら
    https://www.fepc.or.jp/sp/notojishin/

  • 能登半島地震による各原子力発電所への影響について:イメージ