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2024.09
よりクリーンで信頼性の高い供給を
~水素混焼の実証進む沖縄電力 吉の浦マルチガスタービン発電所~
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吉の浦火力発電所の敷地内に立地する吉の浦マルチガスタービン発電所 提供:沖縄電力
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発電所に圧縮水素を供給するトレーラー 提供:沖縄電力
水素と天然ガスを適切な比率で混合するための水素供給設備
沖縄本島中部の中城村に位置する沖縄電力吉の浦火力発電所の一角で、吉の浦マルチガスタービン発電所(35,000kW)が2015年から稼働しています。LNG・灯油・バイオエタノールといった多様な燃料に対応した発電所で、平時の電力ピーク対応電源や、本島が電源喪失により全域停電した場合の系統立ち上げ電源など様々な用途に利用でき、地域のエネルギーセキュリティーに貢献しています。
沖縄の安定供給を支える吉の浦マルチガスタービン発電所で今、水素混焼実証が進んでいます。水素は燃焼の際に二酸化炭素(CO2)を発生しない次世代燃料ですが、従来燃料とは燃え方などの特性が異なります。そのため新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業(2023〜2025年度)の一環として、安定的に発電する知見を蓄積しています。
大学卒業後、地元に貢献したいと沖縄電力にUターン就職し9年目の比屋根和真さんは、発電本部発電部発電企画グループの一員としてこの実証に携わり、社内外と試験日程や内容の事前調整、水素の調達、現場対応、試験データの取りまとめなどを担当しています。
同社は再生可能エネルギー(以下、再エネ)の導入拡大などの脱炭素施策を積極的に進めていますが、小規模独立系統ゆえに、再エネの変動性による周波数への影響が大きいため、その対策が欠かせません。安定供給を維持するための調整力として火力発電が大きい役割を持つ中で、いかにその火力発電の脱炭素化を進めるかが重要です。「火力自体の脱炭素へいち早く知見を蓄積し、当社が掲げる2050年カーボンニュートラルに貢献したい」と語ります。
この3月、国内最高水準となる体積比30%の水素混焼を達成しました。今後、出力や混焼比率を変化させての試験を重ねる予定です。マルチガスタービンは貴重な供給力であることから、電力需要の少ないタイミングに試験日を調整する必要があるといった苦労もありますが、「地域に貢献したい」と比屋根さんはやりがいを感じています。
今田美桜さんが料理番組!?と思いきや、
「エネルギーミックス」の大切さを明るく分かりやすく紹介!
テレビCMなどにご出演いただいている女優の今田美桜さんを起用した新Webムービー『今田美桜のお料理してミーオ!』を公開中です。
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〔作り方篇〕
料理番組のMCに扮した今田美桜さんが料理を作っていくのかと思いきや、食べ物をモチーフに日本のエネルギー事情や電力の安定供給と地球温暖化対策といった課題、様々なエネルギーをバランス良く組み合わせる「エネルギーミックス」の大切さを明るく分かりやすく説明します。
〔使い方篇〕
地球のためにわたしたちができることとして、「省エネ」や「電化」に取り組むことの大切さや、カーボンニュートラルの切り札になると世界で注目されているヒートポンプについて説明します。
特設ページ|今田美桜のお料理してミーオ!
https://www.fepc.or.jp/sp/oryourishitemi-o/CMギャラリー|今田さん出演中の電気事業連合会のCMやメイキング映像などを公開中!
https://www.fepc.or.jp/sp/thinkenergy/#movie_area -
〔作り方篇〕
〔使い方篇〕
電気事業連合会は2025年大阪・関西万博に
パビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」を出展します!
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「電力館 可能性のタマゴたち」では、一人ひとつの「タマゴ型デバイス」とともに館内を巡ります。タマゴは、未来を切り開く可能性を持つ約30のエネルギーに関する展示や大空間の中の光や音と連動し、身近でわかりやすいものから、これまでエネルギーとして使うことが考えられなかった意外なものまで、未来における様々なエネルギーの可能性について、楽しく学んでいただけます。
未来を担う子どもたちをはじめ、すべての皆さまに楽しんでいただけるよう、2025年4月の開幕に向けて準備を進めてまいりますので、ご期待ください。
特設ページ|電力館 可能性のタマゴたち
https://www.fepc.or.jp/sp/expo2025/ -
建設中の電力館
様々な色に光るタマゴ型デバイス