伊方発電所と地元の架け橋に安全を求める思いを伝え続ける

vol.19

傳田 実智雄さん

四国電力 原子力本部 伊方発電所
総務広報部 広報課

平田 真紀さん

四国愛媛と九州大分を隔てる豊予海峡に突き出すように伸びる佐田岬半島。日本一細長い半島として知られる。四国電力伊方発電所は、その佐田岬半島の「付け根」にあたる愛媛県伊方町にある。平田は伊方発電所の情報や周辺の市町で活躍する方々などを紹介する広報冊子「伊方だより」の編集を担当するなど、発電所の地元に密着した広報業務を担当している。

2015年7月、伊方発電所3号機は原子力発電所の新たな規制基準に適合することが原子力規制委員会で確認された。四国電力は、改めて伊方発電所の安全対策の取り組みなどについて、半径20キロ圏内の全てのお客さま約2万8千戸を対象に、訪問による対話活動を行った。対話を重ねる中で感じたことは、お客さまの「不安な気持ち」は、一人ひとりの感情や感性に根ざしたものであり、これを少しでも和らげるような、決まった「解」がある訳ではないということだ。

安全対策の技術的な話をすることで、安心していただけるお客さまもいれば、そうでない方もいる。発電所の現場で、安全対策に一生懸命取り組んでいる社員の様子をお伝えすることで不安を和らげていただけるお客さまもいる。

大事なことは、「お客さま一人ひとりに正面から向き合うこと」。お客さまの声に耳を傾け、ひとつひとつお答えしていく。
そして、もうひとつ心がけていることは「笑顔でお答えすること」。ご説明する社員が不安な表情をしていては、お客さまは安心できない。平田はいつも笑顔を絶やさない。

広報業務は発電所と地域を繋ぐ重要な仕事。平田は発電所の一員として地域の皆様への感謝の気持ちをもつとともに、自らもこの地域に生まれ、生活するもののひとりとして、「人と人とのつながりを大切にしていきたい」と語る。伊方発電所の安全とともに、お客さまへ安心をお届けできるよう、今日も対話が積み重ねられている。

Enelog Vol.19 繋ぐ力インタビュー映像