使用済燃料貯蔵対策の取り組み

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実績と研究開発

海外で実績のある乾式貯蔵について
日本でも研究開発を行っています。

使用済燃料乾式貯蔵の海外実績

アメリカ、スイス、ベルギーなどでも、使用済燃料の乾式貯蔵が行われています。

プレーリー・アイランド原子力発電所(アメリカ)
ツビラグ中間貯蔵施設(スイス)
ピーチ・ボトム原子力発電所(アメリカ)
ドエル発電所(ベルギー)

写真提供:トランスニュークリア株式会社

使用済燃料乾式貯蔵の研究開発

「コンクリートキャスクの実用化」や「高燃焼度燃料の貯蔵」の研究

使用済燃料をより効率よく貯蔵するために、バスケットの厚さ低減を目的として、軽量で熱伝導が高いアルミニウム合金の開発を進めています。
また、従来よりも高燃焼度の使用済燃料の貯蔵に向けて、燃料被覆管の制限温度を海外の運用状況を踏まえて見直すなどの検討も進めています。現在、国内では金属キャスクのみが実用化されていますが、アメリカではコンクリートキャスクを使用した貯蔵施設の実績も多くあります。今後、貯蔵方法の選択肢を広げる上でも、コンクリートキャスクの実用化は有効な手段です。このため、現在、電力中央研究所などで研究開発を進めています。
このほか、金属キャスクの長期貯蔵における信頼性を向上させるため、海外の知見を蓄積するなどの取り組みを行っています。

金属キャスク

コンクリートキャスク