女川原子力発電所2号機の原子炉起動について【会長コメント】
2024年10月29日
電気事業連合会
会長 林 欣吾
本日、東北電力女川原子力発電所2号機の原子炉が起動した。
これまで東北電力ならびに協力会社等の皆さまが安全を最優先に各種取り組みを進めたことはもとより、その取り組みを地域の皆さまに丁寧に説明された結果と受け止めている。東北電力、立地自治体をはじめ、関係する皆さまのご尽力に感謝と敬意を表したい。
このたびの原子炉起動は、東日本大震災を経験した沸騰水型軽水炉(BWR)として、震災後初めての再稼働に向けた大変大きな節目である。今後、安全作業のもとで、発電機の並列、営業運転へと着実に進んでいくことが期待され、エネルギー自給率の向上、電力の安定供給確保、カーボンニュートラルの実現や地域の復興等の観点からも大きな意義があると考えている。
東北電力においては、引き続き安全を最優先に、再稼働および営業運転に向けた工程を一歩一歩着実に進めていただきたい。
現在、第7次エネルギー基本計画に係る議論が進められているが、私どもとしては、GXの実現と安定供給の確保を同時実現する観点から、エネルギー安全保障にも寄与し、脱炭素にもつながる原子力発電の最大限の活用が必要と考えている。
引き続き、原子力発電を最大限活用していくために、新規制基準への的確な対応はもとより、業界・産業界が一体となって、より高い次元の安全性確保に向け、取り組みを進めてまいりたい。
また、今後、再稼働を目指すプラントについても、再稼働加速タスクフォースの活動も通じて、電力業界として早期の再稼働につなげてまいりたい。
以上