女川原子力発電所2号機の再稼働について【会長コメント】
2024年11月15日
電気事業連合会
会長 林 欣吾
本日、東北電力女川原子力発電所2号機が再稼働した。
東北電力ならびに協力会社等の皆さまにおかれては、再稼働に向け、東日本大震災の混乱を乗り越え、着実に安全対策に係る取り組みを進めてこられたことに敬意を表したい。また、宮城県、女川町、石巻市ならびに周辺自治体の皆さまをはじめ、関係者の皆さまのご理解とご支援に心から感謝申し上げる。
東日本大震災を経験した沸騰水型軽水炉(BWR)として、震災後初めて、長期間の停止を経て発電所が再稼働を果たしたことは、大変感慨深い。また、東日本における電力の安定供給確保はもとより、カーボンニュートラルの実現や地域の復興等の観点からも、大変意義深いものと受け止めている。東北電力におかれては、引き続き、さらなる安全性の向上に向けた取り組みを進めていただきつつ、発電所の安定稼働をお願いしたい。
現在、第7次エネルギー基本計画に係る議論が進められている。電力需要の増加が見込まれる中で、GXの実現と安定供給の確保を同時実現する観点から、エネルギー安全保障にも寄与し、脱炭素にもつながる原子力発電の最大限の活用が必要と考えている。
引き続き、原子力発電を最大限活用していくために、新規制基準への的確な対応はもとより、業界・産業界が一体となって、より高い次元の安全性確保に向け、取り組みを進めてまいりたい。
また、今後、再稼働を目指すプラントについても、再稼働加速タスクフォースの活動も通じて、電力業界として早期の再稼働につなげてまいりたい。
以上