2005年5月30日
電気事業連合会
会長 勝俣 恒久

高速増殖炉原型炉「もんじゅ」については、安全の確保と適法な手続き・審査を前提として早期に起動し、ナトリウム取扱技術の確立、発電の信頼性実証など、所期の目的を達成することが重要と考えている。それだけに本日の最高裁による判決は、適切な判断がなされたものと受け止めている。

今後は、地元のみなさまのご理解を得ながら安全を最優先に、改造工事等の諸作業が着実に進められ、早期に「もんじゅ」の運転再開が実現することを期待する。

高速増殖炉は、ウラン資源の有効利用等の観点から軽水炉に続く将来の重要な電源の選択肢のひとつとしてかねてより位置付けられており、現在審議が進められている原子力委員会の新計画策定会議においても、実用化に向けた研究開発計画等を2015年までにまとめた上で、国としての評価を2015年頃から実施する方向が示されたところである。

電気事業者としては、国のエネルギー政策の基本方針に沿って、安全確保と品質保証を大前提に、六ヶ所再処理・プルサーマルなど原子燃料サイクル事業の円滑な推進に引き続き全力をあげて取り組んでまいる所存である。

以上