電気のいろいろ

家庭ではさまざまな電気を使っています。

直流と交流

例えばテレビのリモコンには1.5V(ボルト)の乾電池を使いますし、ラジコンでは送信機に9Vの乾電池を、受信機(ラジコン本体)にはニッケル水素を用いた7.2V〜13.2V程度の充電式電池を使います。このように用途に応じていろいろな種類の電池があります。これらの電池は、「直流」といい、電極の一方が「+(プラス)」もう一方が「-(マイナス)」となっていて、電気の流れる方向が一方向に決まっています。

これに対して、コンセントに送られてきている電気は「交流」と呼ばれる電気です。「交流」は、プラスとマイナスが入れ替わって送られています。日本では1 秒間に50回または60回、プラスとマイナスが入れ替わります。これを周波数といいHz(ヘルツ)という単位を使います。1秒間に60回入れ替わると「60Hz」と表します。

パソコンなどの電子機器は、直流で動作しています。これらの機器を、交流の100V電源に接続して、使用するときは、機器の内部で、交流を直流に変換しています。

単相交流と三相交流

交流の中にも「単相」「三相」という種類があります。

ご家庭の壁についているコンセントの穴が2つで電気を送っていますが、これを「単相交流」と呼びます。

一方、工場の動力など大きな力を動かすのに三相交流が使われます。三相ではコンセントの穴が3つになり、そこからそれぞれ電気が送られて一つの力になるので大きな動力を動かすのに適しています。

100ボルトと200ボルト

ご家庭のコンセントに送られる電気の電圧は通常100Vです。大きなエアコンや電気給湯機、クッキングヒーターなどは200Vの電圧が使われています。
「電力(W・ワット)=電圧(V・ボルト)×電流(A・アンペア)」ですから、同じ電力を得るのに200ボルトの方が100ボルトに比べて少ない電流ですみます。

このように「電気」といっても私たちのまわりには、さまざまな電気があり、24時間365日皆さまの暮らしを支えています。

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