海外電力関連 トピックス情報

ドイツ、2013年の再生可能エネルギー導入負担額は大幅増の見通し

2012年8月17日

ドイツ経済紙は2012年8月2日、2013年の再エネ導入負担額(一般電力需要家分)は5.3ユーロセント(約5.12円)/kWhとなり、2012年の3.59ユーロセント(約3.47円)/kWhに比べて約50%上昇するであろうと報じた。年間消費電力量が3500kWhの一般家庭であれば、月額の再エネ導入負担額は約15ユーロ(約1500円)となる見込み。正式な2013年の負担額は国内の送電系統運用者(TSO)により2012年10月15日までに発表される予定であるが、再エネ買取に伴う電力需要家からの回収額が買取費用を大きく下回っている状況にあり、この差額分の回収額が行われる2013年には再エネ負担額の増加は避けられないものとみられる。2012年7月末現在の差額は11億4554万ユーロ(約1110億円)に及んでいる。ドイツでは再エネ導入負担額は当該年の前年10月から当該年9月末までの導入実績を踏まえ、見込みで翌年の負担額を算定。TSOは、電力需要家からの回収額が買取費用を下回った場合には、その差額を翌年の負担額に含めて回収することが認められている。回収が足りない背景には、再エネ導入が予想よりも増えている事情がある。2012年上半期には、太陽光発電と風力発電がそれぞれ437万kW、100万kW導入された。福島事故後に修正されたドイツのエネルギー政策では、再エネ導入は増やすものの、その負担額は現行水準にとどめると明記されているが、この政策目標は早くも破綻の様相を呈してきた。

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