海外電力関連 トピックス情報

ドイツ、エネルギー市場設計の是正を求める規制当局

2014年1月14日

連邦カルテル庁と連邦系統規制庁は2013年12月19日、2012年の電力市場とガス市場の動向をまとめた「モニタリング報告2013」を共同で発表した。発表に際して、両庁の長官は固定価格買取制度(FIT)で再生可能エネルギー導入が進められたために歪んでいる電力市場を是正する必要性を訴えた。連邦カルテル庁のムント長官は「再エネ導入により従来型の電源が市場から退場せざるを得ない状況にある。再エネは法的に保護され、補助を受けており、それによって急増するコストは電力需要家が負担している。負担軽減の方法の一つが、新規の再エネにはFITではなく、ダイレクトマーケティング(卸電力市場に参加する再エネ事業者に卸価格に加えて割増金を支払う制度)を適用して、再エネを市場に統合していくことだ」と述べた。連邦規制庁のホーマン長官は「(原子力発電所を閉鎖して、再エネを大量導入する)エネルギー転換は発電部門に大きな変化をもたらすとともに、送電線にも影響を与えている。(北部に集中立地する)再エネ電源で発電された電力は消費の中心地である南部まで送電しなければならないが、送電線の容量は限界にきており、増強が必須の状況にある。(送電線の増強が進まない中)系統安定化と供給信頼度の維持のために実施される送電系統運用者の介入(発電計画の変更など)の頻度が2012年は前年に比べて増加した」と語った。

 

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