2014年10月3日付の報道によると、カナダのサスカチュワン州にあるサスクパワー社のバウンダリーダム石炭火力発電所(出力11万kW)における世界初となる商用規模の二酸化炭素回収・貯蔵(CCS)プロジェクトが正式に運用開始した。建設費用は14億ドル(約1500億円)、年間100万トンのCO2を回収可能としており、回収されたCO2は近くの油田に注入され、石油増産に利用される。国際エネルギー機関(IAEA)のフーフェン事務局長は「これはCCS開発の歴史において節目となる出来事だ。CCS技術は化石燃料を使用しつつエネルギー分野でのCO2排出量を削減するための現時点で唯一の技術だ」と述べるとともに、CCS業界でのカナダのリーダーシップを称賛している。

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