[米国] エネルギー規制委員会(FERC)の取組に原子力業界が関心
2017年5月23日
米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)は2017年5月1、2日、技術会議を開催した。
これは、各州政府が独自の政策目標で電源の低炭素化を達成しようとの動きにおいて、複数州にまたがる送電線や電力系統(RTOやISO)の市場ルールを定める連邦政府の考え方と整合が取れていない部分があることに鑑み、各州の高官、RTOやISOの幹部や市場参加者から意見聴取する目的でFERCが開催したものである。
昨年、ニューヨーク州とイリノイ州で、電力卸価格の低迷で経済的苦境にある原子力発電所の脱炭素貢献度を評価し経済支援を行うことで、5基の原子炉が早期閉鎖から営業運転継続に方針変更された。
現在、オハイオ州、コネチカット州、ニュージャージー州、ペンシルバニア州の4州でも同様な議論が進んでおり米国原子力業界としても、州と連邦の管轄権がどう調整されるのか注視している。
【情報提供:一般社団法人 海外電力調査会】
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