リトアニアのLNG基地であるKlaipeda港に2017年8月21日、同国初となる米国産シェールガスが到着した。
リトアニアのLinkevicius外相は「旧ソ連諸国で初となる米国産ガスの輸入は、エネルギーセキュリティおよび米国との関係強化のために非常に重要である」としている。
リトアニア政府によれば、2017年のガス消費量のうち、約5割はロシアからのガスパイプライン経由で、残りはノルウェー等からの輸入である。
リトアニアでは2014年にLNG基地であるKlaipeda港が運開してから、ロシアからの天然ガス供給量は減少しており、将来的にはさらに減少する予定。
また、隣国のポーランドでは、ロシアとの契約が切れる2020年1月以降、天然ガス輸入量を段階的に削減し、将来的にはロシアからの供給を完全に停止する計画である。
ポーランドは6月から米国産シェールガスの輸入を行っているが、バルト海におけるガスパイプライン建設を進め、ノルウェーやデンマークからもパイプラインでのガス調達が可能となるとしている。

【情報提供:一般社団法人 海外電力調査会

 

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