米国電力研究所(EPRI)は2017年8月31日、同年8月21日に米国で観測された皆既日食による太陽光発電への影響を定量的に評価した報告書を公表した。
EPRIは、10州11カ所の太陽光発電設備を選定し、皆既日食による出力の変化を調査した。
11カ所がすべて皆既日食帯にある訳ではなく、地点によって、月が太陽を覆う割合は64%から100%まで様々である。
観測の結果、雲によって太陽光が遮蔽される場合でも、散乱光などの影響によって太陽光発電の出力がゼロになることはないが、皆既日食の場合は出力がほとんどゼロにまで低下することがわかった。
また、出力減少の割合は月が太陽を覆う割合にほぼ比例相関することや、日食がなかった場合に期待される1日の発電量のうちの8~17%が日食によって失われたことなどが明らかになった。

 

【情報提供:一般社団法人 海外電力調査会

 

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