2017年12月4日付の報道によると、オーストリアの国民党と自由党の連立協議において、2030年までにオーストリア国内における電力消費量のうち、再生可能エネルギーの比率について100%を目指すことで合意した。
しかし、国内の電気事業者団体オーストリア・エナジーの関係者は、現在と同様レベルのエネルギーセキュリティを維持しながら2030年までに目標を達成することは困難であるとの見通しを示している。
2016年時点で、オーストリアの発電電力量のうち火力が26%を占めており、目標達成のためには、再生可能エネルギーによる発電量を毎年310億kWh増加させる必要がある。
さらに、ピーク時の電力不足も懸念材料であり、国は需給調整のためのバッテリーを増やし、研究に投資する必要があるとしている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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