海外電力関連 トピックス情報

[EU] 欧州電事連電化による排出削減を提唱する報告書を公表

2018年12月28日

欧州電事連(Eurelectric)は2018年11月26日、「脱炭素化に向けた行程(Decarbonisation Pathways)」と題する報告書を公表し、社会の電化を進めることで電気事業が脱炭素社会の構築に寄与することを提言した。
報告書では2045年には再生可能エネルギーと原子力の割合を94~96%まで高め、残り(4~6%)もCCSの活用やバイオマスにより電力の排出量をゼロとすることになる。
省エネを進めつつ、社会の電化率を現状の22%から2050年には60%まで高めることが条件としており、社会の電化が大きなテーマである。
このような社会の実現に向けて必要な条件として、(1)政治的な約束(コミット)、(2)市民の理解と参加(active involvement of citizens)、(3)部門間の協力、(4)炭素市場を含む市場の整備、(5)デジタル化の推進を挙げている。
この報告書はEUの長期排出削減目標(2050年に80~95%削減)達成をにらんで策定されており、Vattenfall社のホールCEOは「95%排出削減は達成可能で、エネルギー分野の設備は老朽化が進んでおり、気候変動目標に関係なく設備更新が必要である」としている。 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】 

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