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[ベルギー] 低中レベル廃棄物・地表処分場の改訂版・建設許可申請

2019年3月11日

ベルギー放射性廃棄物・濃縮核分裂性物質管理機関(ONDRAF/NIRAS)は2月5日、短寿命・低中レベル放射性廃棄物の地表処分場建設計画に関して、改訂版の安全性保証文書(セーフティ・ケース)をベルギー連邦原子力規制局(FANC)に提出した。
同処分場をアントワープ州デッセル自治体内に建設するための許可申請書は、2013年1月にONDRAF/NIRASが提出済み。
しかし、審査に入ったFANCは同年、「申請書は不完全である」とし、申請書類の中で最も重要な部分である安全性保証文書について、約300件もの補足情報を要求していた。
2017年末に最後の1件に関する回答を提出したONDRAF/NIRASは、2018年中にそれらを改訂版の安全性保証文書としてとりまとめ、今回、完全な申請書として改めて提出したもの。
これにより、建設許可のプロセスは次の段階に進み、FANCが作成する審査報告書は、原子力や放射線防護関係の専門家で構成される科学審議会に提示される。
同審議会が肯定的な暫定見解を示すことにより、プロセス全体がさらに前進していくとしている。
同地表処分場では、稼働中の原子力発電所から出る浄水フィルターや原子力施設の廃止措置で排出される廃棄物のほか、防護用衣料、保全設備などを処分する計画。
安全性保証文書関連でFANCの追加質問に答えるにあたり、ONDRAF/NIRASは膨大な労働力と時間を要したと述べた。
2万ページ以上におよぶ同文書は、処分場の短・長期的安全性を実証する科学的、技術的議論を網羅しており、建設される処分場はベルギー初の施設になると指摘した。
科学審議会が肯定的見解を示した後の許認可プロセスでは、立地点および周辺の自治体で正式な公開協議も行われる。
欧州委員会(EC)からも意見を求める予定で、FANCはそれらの見解を集約して再び科学審議会に提出。
予備的な見解案と許可条件案が示された場合、ONDRAF/NIRASは30日以内にそれに対する意見を提示する。
その後、最終的に科学審議会が処分場の建設を勧告すれば、建設許可が王令として公布されることになる。
ONDRAF/NIRASとしては、2020年の半ばまでに建設許可を取得し、2024年にも最初の廃棄物を同処分場に受け入れたい考えだ。
(参照資料:ONDRAF/NIRAS、FANCの発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの2月6日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)


地表処分場の完成予想図©ONDRAF/NIRAS

【情報提供:一般社団法人日本原子力産業協会

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