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[ベネズエラ:停電] 大規模停電が5日間続き、国内では混乱も発生

2019年4月10日

2019年3月11日付現地報道などによると、ベネズエラの停電は現在も続いており、3月7日の発生から4日間経過してまだ解消されていない。
学校や企業、官公庁も活動を休止しており、停電以前から、食料や医薬品など生活物資の不足が続いた中での停電で、商店等では略奪などもあり、交通もマヒし、停電に追い打ちをかけるように断水も起きているなど、街はカオス状態とのことである。
今回の停電発生の大きな原因は、エルニーニョ現象による渇水によって、水力発電所から電力供給ができなかったことが大きな要因と見られている。
特に同国の電力供給の7割近くを賄ってきたGuri水力発電所(総発電容量1,020万kW)のダム湖では水没していた教会の塔が水面から出てきているとのことである。
さらに、2007年に国有化された電力公社Corpoelecが運用している流通設備に問題があるとの指摘もあり、近年の財政悪化により設備投資が十分行われて来なかったことが背景にある。
地元メディアによると、停電の被害は23州のうち、当初は首都カラカスを含む15州に及んでいた。
カラカスなど一部地域での復旧も見られるが、完全な復旧の見通しは立っていない。
マドゥロ大統領は大規模停電が米国の破壊工作によると主張しているが、国内からは統治能力欠如と汚職の結果との批判が上がっている。
欧米からの支持を受けたグアイド暫定政権(国民議会議長)は、停電を早急に復旧できない現政権の無為無策を非難しているが、マドゥロ大統領は軍部の支持を受け、依然として政権を維持している。

 

 【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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