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[世界] 世界気象機関、2018年の気候変動の状況を報告

2019年5月16日

国連の世界気象機関(WMO)は2019年3月28日、2018年における世界の気候状況に関する報告書(WMO Statement on the State of the Global Climatein 2018)を公表した。
プレス発表には、グテーレス国連事務総長がWMOのターラス事務局長とともに出席した。
同事務総長はこの報告書の主眼となる3点に触れ、第1点として気温や海水温、大気中の温室効果ガス濃度が記録を更新したこと、第2点は異常気象の甚大な影響が頻繁に見られるようになったこと、第3点は気候が公衆衛生にも影響を及ぼしていることであり、国連としてこれらを重要視しているとした。
そして、同報告書は、「気候変動が様々な取り組みを上回る速さで進んでいることを示すとともに、われわれに注意喚起を与えるものであり、今年9月に開催される「気候変動サミット(ニューヨーク)」の開催意義もまさにこの点にある」とした。
同報告書によると、海水温は水深700m以上および2,000m以上で前年までの記録を更新しており、その要因として海洋が温室効果ガスのエネルギーを吸収したことを挙げている。
また、海面は前年比で平均3.7mm上昇し、1993~2018年までの海面上昇は平均3.15mm+0.3mmで進んでおり、北極や南極での氷の融解が大きな要因であるとした。
一方、気候変動による甚大な被害として、米国だけでも2018年に14件の気象・気候関連災害が発生し、被害額は合計490億ドルに達したとしている。
また、世界で熱波に晒される人は今世紀初頭と比べて1億2,500万人ほど増え、死者も多く出しているとした。
さらに熱波が続くことによって、酷暑と大気汚染が同時発生する危険性も増すとしている。

 

 【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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