[スペイン] 需給調整市場で価格が一時的に217倍に急騰
2019年6月25日
2019年5月9日付報道によると、スペインの需給調整市場で落札価格が217倍に急騰した。
急騰したのは、上げ二次調整力(Regulación secundaria subir)で、同年5月7日の20~21時の落札価格が9,999ユーロ/MWhと入札価格上限値に達した。
同日の平均市場価格が46ユーロ/MWhであるため、217倍に急騰したことになる。
急騰した理由としてスペインの系統運用者(REE)は、当時、80万kWのコンバインドサイクル(仏大手Engie所有)が突如運転停止し、さらに風速が低かったために150万kW分の風力発電設備も予想外に発電しなかったことを挙げている。
地元紙では、電気料金の値上げを懸念する声や、「風力は出力が不安定なため、より多くの調整力が必要となっていることを今回のケースは示した」という意見が紹介されている。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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