コロラド州やミネソタ州、ミシガン州など中西地域を中心とした8州に電力供給を行っているXcel Energyは2019年5月20日、同社がミネソタ州に保有する最後の2つの石炭火力発電所を2030年までに廃止する計画を明らかにした。
この廃止は当初計画よりも10年早く、同社が2018年12月に掲げた脱炭素化目標(2005年比で2030年までに80%、2050年までに100%非化石電源による発電)の達成を促進させるものになる。
この前倒し廃止を含んだ、中西部北部エネルギー計画(Upper Midwest Energy Plan)は、2019年7月にミネソタ州公益事業委員会へ提出される予定で、承認されれば2005年比で同州の炭素排出量の80%が削減される見込みである。
同社はあわせて、2030年までに300万kWの事業用太陽光、2022年までに185万kWの風力の連系などを計画するとともに、同州のモンテセロ原子力発電所の2030年に来る60年運転期限を少なくとも2040年まで延長することも計画している。
ミネソタ州では2019年3月に、2050年までに100%非化石電源達成を目指す政策案を知事が表明しており、州政府もこうした動きを後押ししている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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